スマホって高いの?

スマホの維持費

スマホにかかる費用の内訳を見ていきましょう。3大キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)の料金について、2014年6月~8月にかけて通話定額プランが導入されましたので、現在の通話定額プランと導入前のプランを比較してみます。2015年にiPhone 6sの発表に合わせて登場した新しい通話定額プランもご紹介します。

現在の通話定額プラン

料金の項目は各社揃っており、大きく分けて「基本料金」「プロバイダ料金」「パケット料金」の3つです。「データ量/月」とは、パケット通信の速度制限がかかる容量の上限値です。「1GBあたりの単価」は、パケット料金に対するデータ量(1GB)の単価です。各社ともキレイに足並みを揃えた料金体系です。

これまでのプランとの大きな違いは「音声通話の完全定額」です。他キャリアへの国内通話も時間制限なく定額になったことで、電話をよくかける人は大幅に維持費が下げられるでしょう。反面、パケット料金は単価を見れば分かりますが、以前のプランより値上げされています。家族で加入することで、データ量を共有したりプレゼントしたりと、これまでできなかった仕組みが導入されていますが、一人で契約している人は恩恵を受けられません。
キャリアによっては長期契約者への値引きが導入されており、これまでの極端な新規優遇がやや見直されているのは良い傾向と言えます。

各料金 ドコモ au ソフトバンク
カケホーダイ&パケあえる カケホとデジラ スマ放題
基本料金 2,700円 2,700円 2,700円
プロバイダ料金 300円 300円 300円
パケット料金 3,500円 5,000円 3,500円 5,000円 3,500円 5,000円
データ量/月 2GB 5GB 2GB 5GB 2GB 5GB
1GBあたりの単価 1,750円 1,000円 1,750円 1,000円 1,750円 1,000円
月額合計 6,500円 8,000円 6,500円 8,000円 6,500円 8,000円
24ヵ月合計 156,000円 192,000円 156,000円 192,000円 156,000円 192,000円

※価格はすべて税抜です。
※別途、通話料、ユニバーサルサービス料が必要です。
※本体を分割払いで購入した場合には、本体の割賦料金が加算されます。
※キャリアによって、MNP利用や新規の契約、下取りプログラム、学生の契約については料金が割引されます。
※料金は2年契約の当初2年間(24ヵ月)の料金です。以降はキャリア・プランによって異なります。

ドコモの料金プランは、「カケホーダイプラン(スマホ/タブ)」で「spモード」・「データSパック」(データ量3GB/月まで)または「データMパック」(データ量5GB/月まで)を利用した場合の料金です。

auの料金プランは、「電話カケ放題プラン」で「LTE NET」・「データ定額2」(データ量2GB/月まで)または「データ定額5」(データ量5GB/月まで)を利用した場合の料金です。

ソフトバンクの料金プランは、「通話し放題プラン」で「S!ベーシックパック」・「データ定額パック・小容量」(データ量2GB/月まで)または「データ定額パック・標準」(データ量5GB/月まで)を利用した場合の料金です。

iPhone 6s・6s Plusの発表に合わせて登場した通話定額プラン

各キャリアにとってiPhoneシリーズの発売は、多くのユーザーの契約が動く重要な時期です。契約の獲得と囲い込みを目指して、各キャリアが様々な優遇策を発表しました。auが発表した新しい通話定額プラン「スーパーカケホ」(電話カケ放題プランS)は、1回の通話時間を5分以内(5分を超えた場合は20円/30秒)に制限することで、月額料金を1,700円まで値下げした通話定額プランです。(データ定額3/5/8/10/13が対象)従来の通話定額プランに金額面で抵抗のあったユーザーにとって、新たな選択肢になりそうです。
この発表に即座に反応したのがソフトバンクです。「スマ放題ライト」(通話し放題ライトプラン)と称して、auのプランにそっくりなプランを同日発表しました。(データ定額パック5GB以上が対象)ここでも見事なまでにキャリア間の料金の足並みは揃っており、ドコモからの発表がいろいろな意味で楽しみですね。

(2015年9月16日追記)やはりドコモも追随しました。ソフトバンクと同じようにライトと称し、料金までそのままでした。(データMパック以上が対象)

各料金 ドコモ au ソフトバンク
カケホーダイライト スーパーカケホ スマ放題ライト
基本料金 1,700円 1,700円 1,700円
プロバイダ料金 300円 300円 300円
パケット料金 5,000円 4,200円 5,000円
データ量/月 5GB 3GB 5GB
1GBあたりの単価 1,000円 1,400円 1,000円
月額合計 7,000円 6,200円 7,000円
24ヵ月合計 168,000円 148,800円 168,000円

※価格はすべて税抜です。
※別途、通話料、ユニバーサルサービス料が必要です。
※本体を分割払いで購入した場合には、本体の割賦料金が加算されます。
※キャリアによって、MNP利用や新規の契約、下取りプログラム、学生の契約については料金が割引されます。
※料金は2年契約の当初2年間(24ヵ月)の料金です。以降はキャリア・プランによって異なります。

お気づきの方もいると思いますが、実際に総額が値下げになっているのはauのみで、ドコモとソフトバンクのプランはデータ量を5GB以上にしなければならないため、トータルの費用ではデータ量2GBのプランより高くなります。

ドコモの料金プランは、「カケホーダイライトプラン」で「spモード」・「データMパック」(データ量5GB/月まで)を利用した場合の料金です。

auの料金プランは、「電話カケ放題プランS」で「LTE NET」・「データ定額3」(データ量3GB/月まで)を利用した場合の料金です。

ソフトバンクの料金プランは、「通話し放題ライトプラン」で「S!ベーシックパック」・「データ定額パック・標準」(データ量5GB/月まで)を利用した場合の料金です。

通話定額導入前の料金プラン(ドコモは新規受付を終了しています)

通話定額が導入される前のプランは基本料金が低く抑えられており、パケットが7GBまで使えながらも現行のプランより総額が安く済んでいました。各社ともiPhoneを少し優遇していることが分かりますね。

各料金 ドコモ au ソフトバンク
Xi iPhone 4G LTE iPhone 4G LTE iPhone
基本料金 743円 743円 934円 934円 934円 743円
プロバイダ料金 300円 300円 300円 300円 300円 300円
パケット料金 4,700円 5,200円 5,700円 5,200円 5,700円 5,200円
データ量/月 3GB 7GB 7GB 7GB 7GB 7GB
1GBあたりの単価 1,567円 743円 814円 743円 814円 743円
月額合計 5,743円 6,243円 6,934円 6,434円 6,934円 6,243円
24ヵ月合計 137,832円 149,832円 166,416円 154,416円 166,416円 149,832円

※価格はすべて税抜です。
※別途、通話料、ユニバーサルサービス料が必要です。
※本体を分割払いで購入した場合には、本体の割賦料金が加算されます。
※キャリアによって、MNP利用や新規の契約、学生の契約については基本料金が割引されます。
※料金は2年契約の当初2年間(24ヵ月)の料金です。以降はキャリア・プランによって異なります。

ドコモのスマホ(Xi)向け料金プランは、「タイプXiにねん」で「spモード」・「Xiパケ・ホーダイライト」(データ量3GB/月まで)を利用した場合の料金です。
iPhone向け料金プランは、「タイプXiにねん」で「spモード」・「Xiパケ・ホーダイ for iPhone」(データ量7GB/月まで)を利用した場合の料金です。
いずれのプランも2014年8月31日に新規受付を終了しました。

auの4G LTEスマホの料金プランは、「誰でも割」適用で「LTEプラン」に加入して「LTE NET」・「LTEフラット」(データ量7GB/月まで)を利用した場合の料金です。
iPhoneの料金プランは、「誰でも割」適用で「LTEプラン」に加入して「LTE NET」・「LTEフラット」(データ量7GB/月まで)でLTEフラットスタート割(i)を利用した場合の料金です。(3年目以降はパケット料金が5,700円になります)
終了時期は未定です。(2015年2月新規受付終了と案内されていたが削除された)

ソフトバンクの4G LTEスマホの料金プランは、「ホワイトプラン」・「S!ベーシックパック」・「パケットし放題フラット for 4G」(データ量7GB/月まで)を利用した場合の料金です。
iPhoneの料金プランは、「タイプXにねん(i)」・「S!ベーシックパック(i)」・「パケットし放題フラット for 4G LTE」を利用した場合の料金です。(3年目以降はパケット料金が5,700円になります)
終了時期は未定です。(2014年11月30日終了と案内されていたが延長された)

3キャリアとも新しい料金プランに向けて従来の料金プランを終了する予定でしたが、終了を先行したドコモが予想以上に反発を受け、実際に通話定額プラン導入によって業績が悪化したこともあり終了を中止した印象です。

2年契約に関する新しい動き

上記プランの料金は、すべて自動更新の2年契約が前提になっています。ガラケー時代から続く自動更新の2年契約は、約1万円の解除料(違約金)なしで解約できる月が2年に1ヵ月(25ヵ月目)しかないことと、知らない間に自動更新される仕組みがユーザーにとってデメリットになっています。そんな自動更新の2年契約について、総務省からの要請もありキャリアに動きがあります。

解除料(違約金)なしで解約できる期間が2ヵ月に

うっかりしていると知らない間に過ぎてしまっている2年に1ヵ月しかない契約更新期間。この期間を2ヵ月に延長することになりました。ドコモは2016年2月満了の契約から適用、auは2016年5月以降に更新期間を迎える契約から適用、ソフトバンクは2016年3月末で契約期間が満了となる契約から適用されます。これで少しはうっかり忘れを減らすことができそうですね。

契約更新期間をユーザーへ通知

これは既に開始されていますが、契約更新期間が訪れることを通知するSMSメッセージが届くようになりました。メッセージにはいつが契約更新期間で、更新には手続きが不要なこと、契約更新期間以外に解除する場合に解除料(違約金)がかかることなどが説明されています。自動更新という仕組みでありながら、これまでこうしたメッセージがなかったことのほうが不思議ですね。

2年目以降にいつでも解約できる新プラン

2016年3月現在、auとソフトバンクから発表されている、2年目以降に解除料(違約金)なしでいつでも解約ができる新プラン。それだけ聞けばとても素晴らしいプランですが、実はこのプラン、契約当初から基本料金が+300円かかり、2年目以降もずっと+300円かかるという設定です。これでは2年使った時点で既に7,200円の解除料を積み立てしているようなもので、むしろ損してしまうという謎プラン。このプランができた背景は、総務省からの2年縛り改善の要請にキャリアが応えたという形が欲しかっただけに思います。ユーザーにこのプランを使ってもらおうとは考えていないことが伺えます。

新たな選択肢「MVNO」を活用する

3大キャリアの新しいプランを見ると、家族なしで電話をほとんど利用しないデータ通信がメインなユーザーにとっては、実質値上げされたに等しいことが分かりました。そんな方にオススメしたいのが「MVNO」です。聞き慣れない名前ですが、分かりやすさ優先で「格安SIM」とも呼ばれています。低予算モデルのスマホとMVNOを組み合わせた「格安スマホ」もメディアで多く取り上げられるようになりました。

MVNOとは、自らは回線インフラを持たない企業が、キャリアの回線をレンタルする形で回線契約を提供する仕組みです。MVNOで提供されるプランは、データ量の上限を少なめにして月額料金を格安にできますので非常にお得です。もちろん、通話定額のないプランが選べますのでデータ通信に特化できます。プランによっては、3大キャリアなら5,000円はかかるパケット料金を、1,000円以下まで下げることができます。当初は日本通信が展開する「b-mobile SIM」だけでしたが、最近は様々な企業が参入して価格競争が激化し、各社値下げや音声付プランを始めるMVNOも増えて選択肢が広がり成熟期に入りつつあります。

詳しくはこちらををご覧ください。格安SIMでスマホの維持費を安くする

早速プランを見たい方はこちら。スマホ向きの格安SIMプラン徹底比較

以前の携帯電話と本体価格に差はない

スマホは高機能なので、以前の携帯電話に比べて高そうなイメージがありますが、以前の携帯電話も昔に比べて値段が上がっているので端末の価格差は大きくありません。機種によっては以前の携帯電話よりも安くなっていることもあります。各キャリアのiPhone 6は、16GBモデルの実質料金を0円にしており、初期費用の負担なしにスマホを手に入れることができるようになっています。

「実質0円」と「一括0円」の違いについて

スマホを買う際に、「実質0円」や「一括0円」という表現を見たことはありませんか?どちらもスマホの本体代金が無料になるように聞こえますが、実は両者には大きな違いがあるのです。そしてこの違いが、各キャリアが用意している毎月の割引に大きく関係してきます。順を追って説明します。

各キャリアは2年縛りの契約者を対象に、2年間毎月の料金から一定額を割引くサービスを実施しています。(端末によって金額が異なったり、適用されない場合があったりします)この割引の対象になるのは、スマホの本体代金やパケット定額料金などです。

買おうとしたスマホの本体代金が7万5,000円だとします。毎月の割引額が3,125円適用される場合、2年間の割引きをすべてスマホの本体代金にあてると、3,125円×24ヵ月=7万5,000円になります。2年間使い続けることで、最終的にスマホの本体代金が0円になる、これが「実質0円」です。途中で解約した場合には、2年までに足りない月数×3,125円は割引かれません。この場合、解約後にも本体代金の支払いが残ります。

それに対して「一括0円」とは、ショップやキャリアがスマホの本体代金を負担して0円にするという意味です。毎月の割引額が3,125円適用される場合、本体代金は最初から0円になっていますので、パケット定額料金から割引かれます。つまり、「実質0円」よりも毎月の料金が3,125円も安くなるということになります。

「一括0円」が圧倒的にお得ということは分かって頂けたと思いますが、次に問題になるのが適用の条件です。まず、同じキャリアの機種変更ではほぼ絶望的です。「一括0円」でスマホをゲットするには、MNPでの契約が必須になります。さらにキャッシュバックまでつく場合がある(2014年3月を境に大幅に縮小されました)MNPがお得過ぎることが分かりますね。

MNPで「一括0円」を実施しているショップを探すことは分かりましたが、最後に注意したいのがオプション条件です。うまい話には落とし穴があるもので、様々なオプションサービスの加入や、他の機器の抱き合わせ契約を迫られる場合があります。オプションサービスは最低利用期間を過ぎれば解約は自由ですが、自分で解約し忘れると請求は続きます。他の機器の抱き合わせについては、初期費用が高額になる場合があります。よく条件を確認して、上手に「一括0円」をゲットしてくださいね。

低価格なSIMフリースマホの登場

「実質0円」のカラクリは前述の通りですが、2年契約が前提なのはあまり喜ばしいことではありません。現在はMVNOの格安SIMが普及してきており、維持費を大幅に安くできるようになりました。その代わり、スマホ本体は実質0円で手に入れることができなくなりますので、何とか安くスマホ本体を手に入れる必要があります。そんなニーズに応えて登場してきたのが、低価格なSIMフリースマホです。物によっては、定価が1万円以下というスマホもあります。

詳しくはこちらををご覧ください。「格安スマホ」とは何か

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